そして、渡米からきっかり5年後の7月25日、日本に戻ってきました。
あれからあっという間に1ヶ月が経ってしまったけど
今でもまだ、学生生活を終えるという実感がないなー。
学位審査委員は、主査1名と副査3名の合計4名。
ボストン大学の場合は、
どんな分野のエキスパートから見ても納得されるPhDを排出するため
主査と副査は自分の学科の教授から、
あとの2名は学部外、うち1名はさらに大学外の博士号を持つ研究者に依頼します。
各委員とは、研究のデザイン段階から、細かく相談しながら進めます。
前にも書いたけど、prospectus といって、
研究計画がまとまったところで審査委員の先生の前でプレゼン審査(これが厳しい)。
これに通って初めて、最終研究に取りかかります。
実験をする途中で困ったことが出てきたら、いつでも委員の先生に相談できます。
私の場合は、主査はワールドクラスのSLP、
副査は若手気鋭のSLP、
第三読者はボストン大学公衆衛生学部生物統計学の教授、
第四読者は日本の職場の耳鼻科医師、というラインナップ。
審査委員は学生にとっていわばライフラインなので、
自分が最終研究をする上で困らないような、頼れる専門家をお願いするのが必須。
今回の口頭試問前には、指導教官が審査委員の教授陣宛に、
学生の研究に重大なミスがあった場合には、
事前にアラートを出してくれるようにメールをしてくれていました。
こんな事情もあって、
多少、心を落ち着けて審査に臨めた感じです。
当日は、夏休み期間中ということもあって、参加者は少なめだったけど、
学科の教授陣や博士課程の学生など20人くらいがプレゼンを聴きに来てくれました。
公開プレゼンの後は、審査委員と4対1で質疑応答。
で、最後に判定。
無事に合格。
すぐ当日に指摘を受けた点を直して、論文も提出してきてしまいました。
とりあえず、口頭試問の様子の覚え書き。
