留学したいっていう相談も時々受けます。
絶対、行った方がいいよーと返します。
一方で、手放しでおすすめできない。
何故か?
私の場合、あれこれ恵まれすぎるほど恵まれてたからできたことであって、
みんなが私と同じ条件で留学生活を送れるとは思えない。
アメリカの博士課程に入った学生のうち、学位が取れるのは50%。
実際、アメリカ人がドロップアウトするのを2回見ました。
なので、忘れないうちに、博士課程を生き抜くコツのメモ。
リハビリに関る人たちにとって、患者さんをとらえる基本スキーマである
WHO International Classification of Functioning, Disability, and Health (ICF)
を使って説明してみます。
Health condition
自分の状態 パフォーマンス
コツ:以下の項目 全部。
Body functions and structures
頭の良さ、学習能力
コツ:留学するって思い立って急に頭よくなるわけではないので、あきらめる。
ただし、英語だけはゴリゴリ勉強する。
Activity
研究とか教育とか、大学院でのアカデミックな活動全般
コツ:自分のプロジェクトにまず集中。余裕がある時だけ人のプロジェクトに参加。
超多忙な大学院生 興味あるからって全部手を出すと自爆します。
Participation
社会活動への参加
コツ:Activityに多少余裕がでたら、
人の集まる場に顔を出たりして、全く違うバックグラウンドの人の話を聞く
Environmental factors
環境因子 これが二番目に大事
コツ:①人 指導者、家族、職場、同期学生、友達に恵まれる
②住環境 ほっとできる、かつ集中できる環境
③お金 自分のプロジェクトに集中するために研究資金とか奨学金を得る
Personal factors
個人因子 これが一番大事 結局は自分の強さ
コツ:①運動 毎日10-15キロラン+ヨガ
②食事 自炊。一時、すんごくストイックだった時はビーガンでした。
③メンタル 物事は思い通りになんかならない ポジティブにとらえちゃう。
④継続 ストイックにやり続ける
特に環境因子は、自分の努力だけで何ともならないことが多いから、
だから 人に留学を勧めるのを躊躇しちゃう。
でも、それでも最高峰でやってやるぜーって言う人がどんどん出てくるとよいです。