楽しい。
たまたまひっかかった文献から。
Effect of nasogastric tubes on incidence of aspiration.
Arch Phys Med Rehabil. 2008 Apr;89(4):648-51. doi: 10.1016/j.apmr.2007.09.038.
1)NGチューブあり 630人
2)NGチューブなし 630人
FEESを実施。水とピューレ嚥下で
誤嚥のORは1)、2)で有意差がなかった。
さらに、年齢、性別、診断名の影響もなかった。
NGチューブをはずして検査をした方が、患者さんに有利な感じがするけれど、
実際は誤嚥するかしないかには影響がない。
実際は誤嚥するかしないかには影響がない。
Effects of the removal of the tracheotomy tube on swallowing during the fiberoptic endoscopic exam of the swallow (FEES).
Dysphagia. 2005 Fall;20(4):283-9.
37人の気管切開患者さんにピューレを
1) 通常の状態
2) 気管切開口をガーゼで包んで手で押さえた状態
で食べてもらった。
37人中35人で、喉頭侵入、誤嚥の有無は、1)、2)の条件で変わらなかった。
37人中35人で、喉頭侵入、誤嚥の有無は、1)、2)の条件で変わらなかった。
気管切開はないほうが患者さんに有利な感じがするけれど
実際は少なくとも気管切開口が開いているかいないか、は誤嚥に差がない。
臨床ではなんとなく常識だと思っていることも、
実際に調べてみると間違っていることって山のようにある。
「自分の考えが正しい」なんて絶対に言えない。
知れば知るほど謙虚になれるのが、物事を学ぶ利点だと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿