ボスが論文を発表していたのを見逃していた。
「予防的PEGは放射線治療一年後の患者の嚥下機能を低下させる可能性がある。
たとえPEGを留置しても何らかの経口摂取を継続することが強く推奨される」
という趣旨の、59人のレトロスペクティブレビューデータ。
しびれる。
BUを選んだのは、このボスに指導を受けたいと思ったから。
彼女は嚥下リハの発展に大きく貢献してきたSTの一人。
政財界の大物を多く輩出している超有名大学のPhD.
FEES(嚥下内視鏡)の手法を確立した人で、
今もその講習で世界を飛び回ってる。
彼女のラボは今PhDが一人、MSが私含め二人と、極めて小規模。
基礎研究よりも臨床研究に強い。
だから、研究者としての評価は、やはり大規模ラボを率いて基礎研究を
どしどしやっている教授の方が高いのかもしれない。
けど、自分はこれからSTとして生きていくうえで、
質の高い臨床研究ができるようになりたかったからここにきた。
超スマートで実力者だけど、いつも私を気にかけて下さる。
秋学期の最終日に頂いた労いのメールがすごくあったかくて、
プレッシャーから少し開放されたこともあってか、地下鉄の中でぽろぽろ涙がでた。
恵まれてる状況に感謝すること忘れそうになるけど、
この機会を逃さず、意義のある研究をしなくちゃ!
臨床初日まであと2日。
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